デザイナー寺田典夫氏が手がけるYOKEから、Brewed Protein™繊維を使用したニット、デニムウェアなど8型が今冬発売。
YOKE Spring/Summer2024 コレクション
東京発のデザイナーズブランド”YOKE”より、当社が開発するBrewed Protein™繊維を使用したニットウェア3型、デニムウェア2型(ジャケット、トラウザーズ)、半袖・長袖Tシャツ、スウェットシャツの合計8型のウェアがSpring/Summer2024コレクションとして来年1月に国内外で発売。
YOKEとの取り組みは今回が初めてとなり、デザイナーの寺田氏はBrewed Protein™繊維に本質的な持続可能性や多様な製品へ応用できる点等に関心を高く持ち、この度、Spring/Summer2024の注力製品の素材として採用。今後も継続的に製品への使用を検討予定。
YOKE デザイナー|寺田典夫氏 コメント
Spiberについては5、6年前から認識していましたが、今年3月上旬にお話をいただき、改めて素材に面白さを感じてすぐにSS24シーズン製品への採用を決めました。これまでサステナブルを謳った素材にはビジネス的側面を感じてしまい懐疑的な部分もありましたが、SpiberやBrewed Protein™繊維にはすごく本質的な取り組みをしているチーム、素材だという印象を受け、そこに自分も関われたら嬉しいなと思ったのが大きな理由でした。
素材としてまだ配合量は少ないですが、製品として素敵なものを作り、デザインでまず興味を持ってもらい、そこから素材を知ってもらう、広がりを作る、ということがブランドとしてできることだと考え、デザインも凝ったものにしています。今後は色もよりバリエーションを増やせれば、そして異素材とのミックスなどにもトライして、多様な製品に使えたらと考えています。
YOKE
ブランド名の YOKE/ヨーク は、” 繋ぐ “”絆””洋服の切り替え布”などの意味。
“つなぐ” をコンセプトに2018AWにブランドをスタート。
” モノがヒトをつなぎ、ヒトがヒトをつなぎ、ヒトがモノをつなぐ ”
1着の服が出来上がる工程に、”原料→糸→生地→裁断→縫製→仕上げ”と製品になるまでに 何十人もの人が関わり、その仕事がつながって洋服は出来上がっている。 そのことを強く意識し、デザインから生産まで自身の目の届く範囲での物作りを心掛けています。 また、ブランドのアイテムがいろんな人たちにつながっていって欲しいという思いも込めています。 素材やパターンにこだわり、スタンダードなアイテムにコンテンポラリーなエッセンスを加えた ユニセックスで着こなせる洗練されたアイテムを提案しています。
YOKE デザイナー|寺田典夫(てらだ のりお) プロフィール
文化服装学院 デザイン専攻科卒業後、ドメスティックブランドやセレクトショップなど数社で デザイン、生産管理を経験後、2016年に独立し、2018AWよりブランドをスタートさせる。
Brewed Protein™素材
SpiberのBrewed Protein™素材は、植物由来のバイオマスを原材料に使用した微生物の発酵プロセス により生産され、様々なアプリケーションへ活用できます。Brewed Protein™ポリマーを紡糸した Brewed Protein™繊維は、シルクのような光沢と繊細さを持つフィラメント糸、さらに上質でなめらか な肌触りのカシミヤや嵩高性に優れたウールのような紡績糸にも加工することができます。同繊維の生 産規模が拡大していくと、同社が初期的な注力分野としているアパレル産業向けのテキスタイル用途に おいて、例えば、高級獣毛でありながら、様々な環境リスクを指摘されているカシミヤ繊維と比較した 場合には、温室効果ガスの排出量の大幅な縮小と土地や水の使用量の削減が、また、Brewed Protein™ 素材自体は生分解性を有するため、最終製品の設計によっては石油由来製品によるマイクロプラスチック排出の課題解決への貢献が見込めるなど、従来の動物由来、植物由来、合成素材に代わるソリューションを提供することができる次世代の素材として期待が寄せられています。