L’ECHOPPEから、フランス発 LA CORDERIEが発売。
L’ECHOPPE “LA CORDERIE”
L’ECHOPPE、フランス発 LA CORDERIE 発売。
全ての工程を自身の手で完結。
かつてL’ECHOPPEでセレクトし、訳あってしばらく取り扱いを中断せざるを得なかったブランドがあります。それは、LA CORDERIE(ラ コードリー)です。
このブランドは、当時パリのマレ地区にあった、オーダーメイドのコート専門店。
デザイナーのスーザンはかつてレインコート工場でデザインを手掛けていて、KENZOなどで経験を積んだ後、自身のショップを構えました。
小さな空間で物づくりを完結させ、全ての工程を自身の手で行う、貴重な存在です。
当時パリに買い付けに訪れた際はお店に伺い、コートを制作して、取り扱いをしていました。
そんな中、彼女を不幸が襲う。お店が強盗にあってしまった。
それを境に、彼女はフランスの山奥に隠居してしまい、オーダーをする機会を設けることが難しくなってしまいました。
時は過ぎ、今年の1月、ツールドフランスと題し車を走らせ2800kmの距離を移動する買い付けの旅を行いました。
今回の移動距離はフランスのバイイングトリップ史上最長。日本の空港を飛び立つ直前、同行したスタッフが着用していた当時のLA CORDERIEのコートを見て、旅の道中にスーザンと再会できないかと思いつく。すぐにスーザンとのアポイント連絡を行いました。
フランスに入る頃、アポイントを了承する返事が届きます。そして、車を走らせ、山奥を目指す。
たどり着いたレンガ作りの住宅にスーザンはひっそりと暮らしていました。
再会を喜び招いてくれたその邸宅の奥には、しっかりと製作部屋が設けられ、今も現役でコートを作っていた。沢山のサンプルの中から目を引く2つのモデルがありました。
1型目のCORDEは、さりげない光沢感のあるコットン素材を使用したコート。
フロントはどこか英国を感じるダブルの仕様ながら、アームホールや身幅の取り方、肩の傾斜など、着た瞬間にフレンチの空気感を感じられる。低めのポケットの上に巻き付ける腰ベルトの違和感もいいアクセントのデザイン。
2型目のMYKはカジュアルなコートがベースのモデル。
アウトドア、ワーク、レインコート、あらゆる要素が混じったフードコート。袖付けや、裏地の選び方など、スーザンの経験とセンスが光っています。
どちらもレディースのモデルだったが、メンズが着ても抜群にかっこいい。
メンズの仕様への変更、サイズ修正をその場で相談し、惜しみながらもスーザンと別れた。月日は流れ、サンプルが納品されました。そして完璧な商品の出来上がりです。
僕らとスーザンのイメージが完全に一致していたからこそ生まれた、手作りのコート。
大量生産はもちろんできない。流通経路自体も限られている。そういう希少性だけではなく、ただいい服だなと感じられるアイテムです。
LA CORDERIE CORDE 95,000円+税
LA CORDERIE MYK 70,000円+税
取扱店
L’ECHOPPE青山店
WEB
10月7日発売