プロスケーターのタイショーン・ジョーンズは、11歳でSupreme(シュプリーム)と関わり始め、13歳で正式にチーム入りして以来、長年ブランドの顔のような存在でした。しかし最近、突然の決別があり、どうやら良い形では終わらなかったようです。
ニューヨークの裁判所に提出された書類によると、タイショーンはSupremeを提訴しています。理由は、契約を一方的に打ち切られたうえに、彼に責任をなすりつけるような悪質な噂を流され、業界で干されるような状況にされたからだと主張しています。
Supreme側は、「彼がマーク・ジェイコブスの撮影でNIGOとのコラボの“スーパーマン”セーターを着たのが契約違反」として、昨年9月に契約を終了したと説明しています。
これに対してタイショーンは、「他ブランドのモデル活動については事前に伝えていた」と反論。さらに、Supremeが親会社への売却時に、彼への未払いの報酬や在庫の負担を減らすために契約を打ち切ったのだと訴えています。
「これはただのコスト削減だ」と訴状には記載されており、Supremeが悪意ある発言でタイショーンの評判を傷つけたとも書かれています。
タイショーンは、契約でまだ残っていた15か月分の報酬125万ドル(約1.9億円)と、名誉毀損などに対する損害賠償2,500万ドル(約38億円)を求めています。
「残念な結果だけど、自分の将来と次世代スケーターのために、正しいことを貫きたい」と彼は語っています。
明るく言えば、これは「夢のブランドとの関係がこじれてしまった話」ですが、若い才能の価値をどう守るかという、業界全体に問われる大きな問題でも。
via nypost